布帛vsニット、どっちが良い?(前編)
今回ご紹介する#NT1301Aは、「布帛とニットどっちが良いの?」というお客様からのお問い合わせに「NOTO QUALITY」として新しく導き出した答え、それが “非常識なSTERTCH素材” です。
私たちの考え方や開発内容を前編・後編でご紹介します。
「布帛かニット、どっちで商品企画をしたら良いか?」
と、迷われる方は多いようです。
私たちも「布帛の良い点を教えてください」とか「どっちが良いですか?」という質問をいただくことがよくあります。
でもこれ、最初に結論を言ってしまうと、「こっちが絶対に良い」という絶対的な答えはありません。
(明確な答えを期待された方、すみません…🙇️)
商品企画をされている皆さまの世界では、白黒はっきりしていることの方が少ないと思います。
服を着用する環境も違えば、お客様も違う、商品も違う。
なので、全ての条件に共通して…みたいな都合の良い話は無く、結局のところは「商品企画にはどちらが向いているか」を考えなければいけないわけですが…。
ここでは、
「布帛で商品企画をすべきか、ニットで商品企画すべきか」
を考えるときに参考になるとっても重要な考え方について、お伝えいたします。
そして、この考え方を持っておくと、布帛だろうがニットだろうが、これから先に別の素材が出てきた時にでも、同じように考えて常に正しい方を選べるようになると思います。
商品企画をするときに、最も重要なこと
布帛を使うにしても、ニットを使うにしても、最終的には「今、お客様が欲しいと思う商品」を創ることが目的になりますよね。
「お客様が欲しいと思う商品」を創って、「商品のコンセプトがお客様に伝われば欲しいと思っていただける」という状態を作ることが、最終的な目的だと思います。
なので、布帛なのかニットなのかを考える前に、そもそもの目的である「お客様が欲しいと思う商品」について考えなければいけません。
そこで「お客様が欲しいと思う商品を創る時に、最も重要なこと」という話になるわけですが…
私達がよく指摘されることは…
『商品企画で重要なのはセールスポイントの“数”の多さではなく、 絞り込んだセールスポイントでお客様と“関係性”を築くこと』 by NOTO QUALITYのお客様 |
要するに、商品のセールスポイントの“数”を競うことにあまり意味は無く、 重要なのは考え抜いたセールスポイントでどれだけお客様と“関係性”を築くことが出来るかという点です。
どうしても、私たちは不安からセールスポイントの“数”の多さを重視しがちです。
なので、ほとんどの人は、布帛にしようかニットにしようかと考える時に、「どっちの方がセールスポイントが多く“たくさん”売れるか?」という視点で考えてしまうと思うんですよね。
でも、私たちの信頼できるお客様によれば、それは間違っていると。
大事なのは、「数」じゃなくて、「関係性」です。お客様との関係性こそが、私たちにとっての最大の資産になります。
NOTO QUALITYの関係性の考えのブログ
1回商品を売って「はい 、さようなら」というビジネスをしてるなら、別に関係性なんて必要ないと思いますよ!
どんなに苦情を言われようが、もう二度とそのお客様と関わらないようにすれば良いだけですから…
でも、私たちの提案は、一人一人のお客様と、関係性を築いて、商品やサービスを繰り返し買ってもらって、お客様と一緒に成長していく関係性を築くことを意味します。
商品を買ってくれたお客様に満足してもらって、また次の商品やサービスを購入してもらう。そういう「関係性ビジネス」だと思うんです。
であれば、数ばかりにとらわれるのではなくて、「お客様との関係性」に意識をしっかりと向けなければいけません。
極端な話、少ないお客様でも、その人たちと深い関係性が出来ていて、あなたのファンになっていれば、売上は上がります。
しかも、ファン顧客は1回きりじゃなくて今後何年にも渡って、私たちから商品を買い続けてくれます。
私たちのことを、友達に紹介してくれたりもするでしょう。
逆に、どれだけたくさんのセールスポイントだけたくさん集めても、そのお客様が私たちのことを「うっとうしいな」と思うような薄~い関係性なら、当然、売上は上がりませんよね。私たちが商品を提案しても、返ってくるのは「売上」ではなく「苦情」ばかりになるのは、目に見えます。
だからこそ。
もしあなたが今、布帛かニットかを悩んでいるなら、まず考えるべきは、「どちらの素材の方が顧客と関係性を築けるか」ということなんです。数ではありません。
今後、5年、10年と、長期的に関係性を築くことを考えて、適している提案をすべきと思います。
次回につづく
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