“奥能登国際芸術祭2017”ー芸術を通して能登を知る。50日間の芸術祭り!

皆さんこんにちは(^^)/

今回は珠洲市で絶賛開催中の「奥能登芸術祭2017」の様子をお届けします!

 

珠洲の町中には、いたるところに芸術祭ののぼりが立てられています。

作品がある箇所には黄色い看板が立っているので、この看板を目印にめぐります!

お盆に見た珠洲の景色が今度はアートに!
もう使用されていない駅や銭湯、保育所などの建物、そして青い海と空、昔からある珠洲の風景が芸術に変身していました。

作品No.4「海上のさいはて茶屋」/よしだぎょうこ+KINOURA MEETING
作品No.2「サザエハウス」/村尾かずこ KAZUKO MURAO

開催地は広いのですが、作品は密集しているところも多いので、ちょっと車を走らせるだけで「あそこに何かある!」と作品を見つける楽しみがありました。

作品No.32「ま-も-なく」/アデル・アブデスメッド ADEL ABDESSEMED
作品No.27「小さい忘れもの美術館」/河口龍夫 TATSUO KAWAGUCHI

奥能登の大自然を背景にした作品は、緑と青に映えて本当にキレイでした。
お盆の奥能登ドライブで「珠洲の自然っていいな」としみじみした直後だったので尚更素晴らしく感じます。

作品No.5「船首方位と航路」/アローラ&カルサディージャ Allora & Calzadilla
作品No.19「Silhouett Factory」/角文平 BUNPEI KADO

そして20分ほど歩かないとたどりつけないこちらの2作品!

作品No.6「陸にあがる(崖)」/鴻池朋子 TOMOKO KONOIKE
作品No.6「陸にあがる(海)」/鴻池朋子 TOMOKO KONOIKE

どちらも外浦の海に面しているのですが、前者は能登半島最北端のアート!

先日のブログでご紹介した禄剛埼灯台は最北端ではなくて最先端のようです。笑
確かに地図を見るとこのアートのほうがわずかに北にありますね。

ちなみに…写真のように、このアートの周りにはたくさんの漂流物がありました。
近くをお掃除されていた方のお話では、作品をつくるにあたってこれらの漂流物をどうするか話し合いがあったそうなのですが、できるだけありのままの珠洲を表現したいとのことでそのまま残されたそうです。
海から様々なものが流れ着いてくる、これもありのままの最北端の姿なのですね。

作品No.6「陸にあがる(海)」/鴻池朋子 TOMOKO KONOIKE

また、屋内のアートもたくさんあります。

作品No.18「スズズカ」/ひびのこづえ KODUE HIBINO

バルーンのようなこのコスチューム、着れます。笑

作品No.18「スズズカ」/ひびのこづえ KODUE HIBINO

作品それぞれに興味を惹かれるタイトルやストーリーがついているので、そういったところも注目すると更に楽しいです。
例えばこちらの大きな作品はガチャポン。ガチャポンにもちゃんとストーリーがあります。

作品No.26「潮流 – ガチャポン交換器 -」/力五山  RIKIGOSAN

現在は陸路が発達していますが、海路が発達していた頃は、珠洲市は東西から様々なものが交換される重要な交易地点だったそうです。
このガチャポンは実際に回すことができるのですが中には海外の漂流物や珠洲市の住民の方々から収集されたものが入っています。ガチャポンを通した交易がこのアートで行われていました。

作品No.26「潮流 – ガチャポン交換器 -」/力五山  RIKIGOSAN

こちらも屋内アート。

作品No.24「JUEN 光陰」/吉野央子OHJI YOSHINO

作品No.22「静かな海流をめぐって」/金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム[スズプロ] KANAZAWA COLLEGE OF ART “ART PROJECT TEAM [SUZU-PRO]”
39組のアーティストの作品が集まっているので鑑賞にとても時間がかかります。この写真はそろそろ夕焼け…という頃合い。

作品No.37「珠洲海道五十三次」/アレクサンドル・コンスタンチーノフ ALEKSANDER KONSTANTINOV

どこかで見た景色だなと思ったら、椿の展望台の記事でご紹介した海岸でした。
あのときは晴れ渡った青空でしたが今回はこんなにキレイな夕焼け色を見ることが出来ました!

こちらも同氏の作品ですが、少し離れたところにあり、更に空が染まっていく絶妙な時間帯に。
(後ろの海ではなく、周りの木々やススキを入れて撮ってみました。)

作品No.37「珠洲海道五十三次」/アレクサンドル・コンスタンチーノフ ALEKSANDER KONSTANTINOV

奥能登の景色や文化を”芸術”として堪能できるお祭りでした。
個人的には風景に溶け込みつつ、さりげなくアートになっている作品が好きでした。

ちなみに奥能登の風習「ヨバレ」というおもてなしを再現したお食事も味わえるのですが、その御膳で使われている昆布巻きは以前ご紹介したしら井さんの昆布巻きだそうです。これから行かれる方はぜひご賞味ください!

奥能登国際芸術祭2017
石川県珠洲市全域
TEL:0768-82-7720(奥能登国際芸術祭 実行委員会 事務局)
営業時間:2017年9月3日(日)〜10月22日(日)の9:30~17:00
定休日:なし