皆さんは「ツバメ調査」という言葉を聞いたことがありますか?
石川県出身の人に聞いてみてください。
きっと「懐かしいな」「小学生の頃にやったなぁ」という答えが返ってくるのではないでしょうか。
石川県では昭和47年から(!)小学生による『ふるさとのツバメ総調査』が行われています。
今年も小学生たちが近所の家を訪ねてツバメの巣を探す様子が見られました。
ツバメは渡り鳥なので居心地のいい環境を察知する能力があり、ツバメが巣を作る家は居心地のいい家だとも言われていますよね。
益鳥とも呼ばれるツバメですが、毎年この季節になるとツバメが巣を作りやすいように家に迎え入れる民家が多々見られます。
中能登町にあるこちらのガソリンスタンドでは、なんと20個ものツバメの巣があるとか!
20個はびっくりですね!
それぞれの巣からヒナたちが顔を覗かせています。
写真に撮られていくお客様も多いそうです。
ただ、ツバメは全国的に減少傾向にあるようです。
理由としてはやはり自然や農耕地の減少。
そして軒先のない西洋風の家が増えたこと。
ツバメはヘビなどの外敵が近づいてこないように、人が出入りする玄関に巣を作ると言われています。
また、穀物は食べずに害虫をエサとすることから農家の人達から大切にされてきました。
昔から常に人とともにいた鳥。
こうやって成長していく姿を、これからも見続けていきたいものですね。
石川県の里山里海が、これからもツバメに選ばれる土地でありますように!