皆さんこんにちは。
今回は“能登さくら駅”という愛称を持つ、海沿いの小さな無人駅・能登鹿島駅をご紹介します。
桜のシーズンはもちろんのこと、その他のシーズンもとても魅力的な駅なんです!
能登鹿島駅の基礎知識
のと鉄道(和倉温泉駅から穴水駅を結ぶローカルな鉄道)の駅の1つです。
海の向こう側には能登島が見える、とてものどかな場所にあります。
駅の愛称からも分かる通り石川県内でも有数の桜の名所です。
春になると駅のホームが桜のトンネルで包まれ、金沢市から電車で1~2時間かかるにも関わらず沢山の観光客の方々が訪れます。
春以外の季節に訪れるのもおすすめ
それではここからは、桜以外の見どころをお伝えしていきます!
まず駅舎が大正チックでとても可愛いこと。
運が良ければ野生のイルカと会えること。
例えば電車に乗って海を眺めていると、能登島から泳いできたイルカの姿が見えることがあるそうです。
この日は見えませんでしたが、このキラキラした海にイルカたちが住んでいると思うと素敵ですね。
そして、季節に合わせた花々が色とりどりに咲き誇っていること。
ハーブガーデンまであります。
なんと52種類ものハーブを育てられているそうで、今はローズマリー(画像左側)が成長期。
もう少し目立つように白い看板を立てる予定だそうです。
能登鹿島駅は香りとご縁の駅
これらの花やハーブを育てているのは「どのお花も可愛くて仕方がないんです」と語る、“さとうさん”。
この花壇はもともとお1人で始められたそうですが、今では地元の人たちが8人ほどでお世話しているとのこと。
四季色々なお花を地元の皆さんで育てることで、無人駅に彩りを添えていらっしゃいます。
ホームから降りる階段。
海から吹いてくる風のおかげで、電車から降りた途端にハーブとお花の香りが!
さとうさんはこう語ってくださいました。
「この駅はご縁の駅なんです。
こうしてお花のお世話をしていると、毎日色々な方に出会います。
一度お話しただけの観光客の方がもう一度この駅に来られたときに、お約束もしていないのにタイミングよく再会できたこともありました。不思議なご縁がある駅なんです。」
こちらは名古屋から何度か来られたお客様が、花壇に添えてほしいと持ってこられたとか。こんなこと、なかなかないですよね。
NHKドラマ「運命に、似た恋」のロケ地
2016年に放送されたドラマ「運命に、似た恋」(主演:原田知世さん・斎藤工さん/脚本:北川悦吏子さん)で、主演のお2人が切なく別れた場所としてこの駅が使われたそうです。
趣があって絵になる駅ですからロケ地に選ばれたことにも納得です。
待合室にはこの方のサインもありましたよ。
最後に
ローカルな鉄道の無人駅に、こんなお話があるなんて私も知りませんでした。
たまたま撮影に来たときにさとうさんにお会いできてよかったです。
近くには和倉温泉やのとじま水族館、2011年に放送されたアニメ「花咲くいろは」に登場する西岸駅(※作中では湯乃鷺駅という名前で登場)など訪れたい場所がいっぱいです!
ただの無人駅ではない、能登鹿島駅。ぜひ春以外の季節にも来てみてくださいね。
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のと鉄道
能登鹿島駅(能登さくら駅)
石川県鳳珠郡穴水町曽福
※無人駅
【予告】
次回の記事は、この駅が登場する小説をご紹介します!
“桜だけじゃない!“能登鹿島駅(能登さくら駅)”は香りとご縁の駅でした” への1件の返信
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