#NT1282A-1 =超寿命な伸縮素材=

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オックスフォードの進化形

1950年代のイギリスで、スポーツウェアの素材として「オックスフォード」が誕生しました。有名大学にちなんで名付けられた綿素材は、大学間のスポーツの対抗戦でユニフォームとして用いられ、通気性が良くしなやか、そしてシワになりにくいと大人気でした。その後、ポロ競技用のシャツとして、オックスフォードのボタンダウンが定着したのは有名な話。当時は「アメリカの品格ある紳士達が着る素材」と呼ばれたオーセンティックなシャツの代名詞をNOTO QUALITYがさらにアップデートしたのが「NT1282A」です。

「オックスフォード」と聞くと、BROOKS BROTHERSやRALPH LAULENなどスポーティーなシャツが思い浮かびますが、先述のとおり、織物の組織に特徴がある生地の名前なのです。織物の基本は1本の経糸と1本の緯糸を交差させて織っていきますが、オックスフォードは20~40番手の糸を2本ずつ引き揃えて織っていくので、目が粗く、グリッドが柄として現れます。日本では「斜子織り」と呼ばれる技法で、籠の織り目に似ていることから海外では「バスケット織り」と呼ばれています。
同じ織り方でも糸番手が細くなれば柄は細かくなり、「ピンオックス」や「ロイヤルオックス」などドレスシャツでも使われる生地になります。また番手を太くすると「ヘビーオックス」としてよりカジュアルな印象に変わり、オックスフォードは、シーンを問わずに幅広く使える組織として定着しています。

【平織と2/2斜子織り組織】

左:一般的な平織は、1本の経糸と1本の緯糸を交差させて織られている。
右:2/2斜子織りは、経と緯に複数の糸を引き揃えることで繊度が太くなる為、織目がはっきりするオックスフォードになる。

「NT1282A」は合成繊維の特性を活かしながら、新しいオックスフォードの提案をすべく開発を進めてきました。元々の通気性やしなやかさはもちろん、速乾性やストレッチなどの機能を持たせながら、NOTO QUALITYが得意とする風合いや肌ざわりにもこだわっています。さらに特徴である「柄」をより明瞭にするために、ドビー織で織り目を表現しています。その結果、オックッスフォードの再現に留まることなく、アウターやセットアップとしての提案でも、国内外で評価を得られるようになりました。なかでも、部屋干し3時間で着用できる「速乾性」と「軽量性」によって長時間着用してもストレスを低減できることが大きな評価要因となっています。

【ドビーオックスフォード】

オックスフォードの「柄」を際立たせる為にドビー織りで再現し、合繊ならではの高いストレッチ性を付与することで、格段に扱いやすい設計になっている。

次回はNT1282Aを採用した製品や、NOTO QUALITYがこだわった点についてご紹介します。ジャズ・ミュージシャンのチェット・ベイカーや、ジョン・F・ケネディなどの歴代著名人たちが愛用したボタンダウンシャツに、これまでになかった発想で、さらなる普遍性を持たせることが、「永く愛される服」になると考えています。

Art #:NT1282A
Function:DRY, STRETCH
Composition:Polyester100% (Recycle57%)
Size:120*49
Weight:244g/㎡

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