“西田幾多郎記念哲学館”ー見る。行う。考える。哲学館ってどんなところ?

皆さんこんにちは!

2ヶ月ほど飲食店の投稿が続きましたが今回はうってかわって記念哲学館をご紹介します。
イオンモールかほくへ向かう途中に見える、小高い丘の上のあの建物はなんだろ~?と思われている方も多そうですが、なんと哲学の記念館なんですね。

正直、哲学にとても興味があります!とは言えない私ですが、ちょっと気になる存在ではあるので実際に入館してみました。

コンクリートの建物は有名な建築家・安藤忠雄さんによるものだそうで建物をお目当てに訪れる方も多いそうです。

 

 

 日本で唯一の“哲学の博物館”

日本を代表する哲学者が石川県かほく市出身というだけでも驚きなのですが…その記念館というのもとてもめずらしく、日本で唯一とのこと。

駐車場から入口へ向かう途中に書斎がありました。
来訪者が玄関を通らずに直接アプローチできるような作りになっていたという書斎が、当時のまま移築されたものだそうです。

中に入ると無機質なコンクリートの空間。
この無機質さがいかにも哲学という感じ(←勝手な哲学のイメージ)。

 哲学を身近に楽しむミュージアム

中は撮影禁止の場所が多いため画像でお伝えできないのが残念なのですが…哲学に親しんでもらうための仕掛けが随所にありました。

入ってすぐに「哲学へのいざない」という名の部屋があり、文章やオブジェで見る人の心を引き込みます。
せっかくなので絵で伝えようと思って描いたのがこれです…。
全く何も伝わらないと思いますが、こんな感じの空間でした…。

タッチパネルを使って有名な哲学者たちと会話するなんてコーナーもありました。
「何のために生きるのか」
「愛するってどういうこと?」
などの人生の悩みに対する答えを世界の哲学者たちが話してくれます。

これはエレベーター内に掲示してあったもの。
哲学者の方が残した言葉というだけでなんだか難しいですが…。

2階は西田幾多郎さんの遺品、原稿、書簡などが展示されていました。そこで生涯を振り返らせていただくと、哲学者といっても1人の人間として悩んだり苦しんだりした人生があるんだなということを感じさせられました。

「空の庭」というこちらの空間は四方を直線の壁に囲まれただけの何もない空間。

都会の喧騒から離れて空しか見えない空間に佇むと、少し神聖な気持ちになりました。

続いては地下に何やら面白そうな空間が見えてきました。

おりてみると、そこにあったのはなんとコタツ(!)。
3月10日までの期間限定の読書空間ということで、のんびりと読書を楽しめる空間になっていました。「人はなぜ旅をするのか」というテーマでたくさんの書籍が並んでいました。

この空間は吹き抜けになっているので天井からは光がさし、晴れた日はとても気持ちが良かったです。
こたつコーナーがない期間は真ん中に透明の椅子が置かれているそうで、瞑想にふけることが出来るスペースになるとのこと。

 最後は展望ラウンジとカフェでひといき

そのままエレベーターで展望ラウンジに向かえます。

かほく市の眺め。
大自然でも夜景でもなんでもないですが、癒やされる風景でした。右奥にかほくイオンが見えます。

最後に喫茶「テオリア」で一息。
テオリアは「見ること」「観想」という意味のギリシア語だそうです。

哲学記念館で物思いに耽ったあとの1杯。ちょっと特別な気がしました。

駐車場までの道は「思索の道」と名付けられていました。

哲学と言っても難しく考えずに、心を空っぽにしたいとかそういう目的でふらっと訪れるのもよさそうな空間でした。
自分は何者なのかなど悩みがちな現代の人にこそ体験してみて頂きたいと思いました。

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西田幾多郎哲学記念館
石川県かほく市内日角井1
TEL:076-283-6600
営業時間:9:00~21:00 ※展示室は9:00~17:30 (入館、入室ともに30分前まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始