神話の時代からの伝承・石川県の無形文化財 “能登上布会館”

皆さんこんにちは。

今回ご紹介するのは“能登上布会館”です。(最後に動画もあります!)

能登上布(のとじょうふ)は中能登町の伝統産業。
麻糸を用いた手織りの織物で、さらりとした肌触りが特徴です。
昭和35年に県の無形文化財に指定されています。

会館ではこの織物の製造工程を見学できたり、自分で機織り体験までできてしまいます!

現在能登上布はこの会館と羽咋地方の織元1軒のみでつくられているということなのでとても貴重ですね。

会館の入り口。

こちらが手織りの機械です。

(童話「鶴の恩返し」で鶴が夜な夜な織物を織っていた機械ですね。)

織る様子は間近で見学させてもらえます。
筬(おさ)や踏み木の音がとても心地よく響き渡る空間。

どの作業もとてもリズミカルに進められていきます。

普段はあまり目にすることがないたくさんの部品が置いてあるので、織物が好きな人やレトロな雰囲気が好きな方にはたまらないと思います。


機織り体験(要予約)では基本から教えていただけます。

能登の方言でゆったり、時にはビシっと笑、丁寧に見てくださいます。
ものづくりに興味のある方はぜひ!

細かな絣(かすり)模様が特徴の能登上布。
亀甲、十字、蚊絣、麻の葉などの模様がありますが、NOTO QUALITYのモチーフにもなっているのがこちらの亀甲絣。

ちなみに絣模様が細かくなればなるほど仕上がった製品の価格が高くなるそうです。

これだけの手間がかかっていることを考えたら、高価なのも当然だと思えてきますね。


最後に、能登上布会館内に響いていた心地良い音を動画にまとめてみました。
昔ながらの音がします。
(「鶴の恩返し」では布を織るときの音を「トンカラリ、トンカラリ」と表現されていました。)

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能登上布会館(のとじょうふかいかん)
〒929-1604 石川県鹿島郡中能登町能登部下134-1
TEL:0767-72-2233
営業時間:9:30~16:00(※10月~3月は15:00まで)
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始